| こうじょうせんがん | |
| がんの種類 |

<特徴>
甲状腺は、喉頭に続く気管を取り巻くようにある組織で、蝶のような形をしています。甲状腺は全身の細胞の新陳代謝に関与するホルモンを分泌する機能を持ち、バセドー氏病でも腫れることがあります。
<症状>
甲状腺がんは女性に多く、ほとんど自覚症状がないといわれています。
最も多いのは甲状腺のしこりで、次に頚部のリンパ節の腫れが現れることもあります。
<診断>
甲状腺がんの診断は、触診、X線検査、超音波検査、CT、細胞診などによって行われます。
<治療>
甲状腺がんの治療は、標準治療ではまず手術が検討されます。頚部リンパ節への転移がある場合は、頚部リンパ節全体を切除します。全摘出を行った場合は甲状腺ホルモンを一生涯にわたって服用しますが、甲状腺がなくてももとの体と同じ状態を保つことができるといわれています。
<免疫療法>
甲状腺がんに対しての樹状細胞療法は、自己がん組織を用いての治療成績が、東京大学医科学研究所付属病院先端診療部やオーストラリアのグループなどから報告されています。それによると、進行停止が30~60%、あるいは縮小するといった高い反応が得られています。また、人工抗原をつかった樹状細胞療法では、副甲状腺ホルモン療法を併用することで、7名中5名が進行停止、あるいは縮小したという報告が得られています(2009年11月現在)。樹状細胞療法も治療の選択肢のひとつです。