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がんワクチンとは

現在、国内では、大きく2種類のがんワクチンが使用されています。
一つは、樹状細胞を体外で作製し、その樹状細胞に患者のがん抗原(がんの目印)を提示させてから体内に戻す「樹状細胞ワクチン」。
もう一つは、がん抗原(ペプチド)を患者の皮膚内に注射し、皮膚に存在している樹状細胞にそのがん抗原を認識させる「ペプチドワクチン」です。
どちらも、体内の免疫力のうち、経験によって得られる「獲得免疫(特異的免疫)」を使ったワクチン療法ですが、がん細胞へアプローチするプロセスが根本的に異なります。

樹状細胞ワクチンががん細胞を攻撃するしくみ

樹状細胞ワクチンは、まず患者の血液から単球を取り出し、体外で樹状細胞を作製。作製した樹状細胞に患者のがん抗原を提示させます。
抗原提示した樹状細胞は、がん患部と関連したリンパ節近くの皮膚に皮内注射します。おおよそ24時間以内には樹状細胞がリンパ節内に移動し、そこでT細胞にがん抗原情報を伝達。キラーT細胞に標的が知らされ、がん細胞を攻撃します。


ペプチドワクチンががん細胞を攻撃するしくみ

ペプチドワクチンは、がん抗原(ペプチド)を皮膚に注射します。皮膚にある樹状細胞ががん抗原を発見して貪食(食べる)すると、樹状細胞はその抗原を提示し、リンパ節に移動。リンパ節内では、T細胞にがん抗原情報が伝達され、 キラーT細胞に標的が知らされ、がん細胞を撃退します。

あらかじめ患者のがん抗原を提示させた樹状細胞をワクチンとして使用するのか、患者の体内で樹状細胞にがん抗原を提示させるのか、そのプロセスの違いによって得られる効果もまた異なると考えられています。




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