統合医療(Integrative Medicine)とは、現代医療の中心である西洋医学だけでなく、東洋医学や代替医療などのさまざまな医療技術を柔軟に取り入れ、患者にとって最良の恩恵が得られる医療を目指すものです。
例えばがんの場合、現在、健康保険でカバーできるがんの標準治療は、手術、放射線、抗がん剤という西洋医学の対症療法が中心です。がんという病気は、多くの場合一つの治療法では治癒することが難しく、手術や放射線治療等で治癒したように思えても、数年後に再発したり、転移したりしてしまうことが少なくありません。
最先端のがん免疫細胞療法に取り組む九段クリニック分院理事長の阿部博幸医師が提唱するがんの統合医療は、標準治療に取って代わるものではありません。「樹状細胞がんワクチン療法」などをはじめとするがんの先端治療を標準治療と組み合わせて行うことで、より良い効果を追求するという考え方に基づいています。 そのため、現在の標準治療では、進行がんや再発がんに有効な治療法はまだありませんが、統合医療では西洋医療でたとえ余命を宣告された患者であっても、自身の治る力を引き出す治療法を取り入れることで、治癒や状態の改善を目指すことができます。 治るがんも増えてきたとはいえ、依然として不治の病であるがんという病気と闘ううえで、統合医療の可能性はますます大きなものになっているといえます。